職場にいる人の中には、自己中・自己愛が強いといった人もいるかもしれません。もちろん、そういった人がいることで皆が楽しい気分になったり、業績が上がるのであればよいでしょう。
この人がいることで頭を悩ましたり、働きにくくなったり、トラブルが起こるとなれば問題です。職場にいる自己中・自己愛の特徴と対処方法について考えていきます。
職場にいる自己中・自己愛とは、一体どんな人なのでしょうか。自己中・自己愛とは、自分のことが大好きであり、何にせよ自分が主役でありたいと思っている人のことです。自己中・自己愛が強いということは、ある意味でポジティブなことでもあり、職業によっては功を奏します。
自分のことが大嫌いな人が、人前に立つミュージシャンなどはできません。負のパワーを力に…といった考え方もできますが、やはりある程度は自己中・自己愛が強くなければ自分をアピールできないのではないでしょうか。
職場にいる自己中・自己愛は、やはり自分自身がいつも主役でありたいと思っており、そういった言動や行動をし、周囲を困惑させます。こういった人がいることで仕事が手に付かない、いつもイライラしてしまう…といったことであれば、早く対処していく必要があるでしょう。
職場にいる自己中・自己愛の人の特徴について考えていきましょう。職場にいる自己中・自己愛の根底にある特徴を知らない限り、その人に対処はできません。
職場にいる自己中・自己愛に、“君は自己中だ”と伝えても意味がありませんし、人間関係を悪くするだけです。職場にいる自己中・自己愛に対応するために、その特徴について解説していきたいと思います。
近年、SNSなどの普及によって広まってきた、承認欲求といった言葉。自己中・自己愛の人は承認欲求の塊といっても過言ではないでしょう。自己中・自己愛というと、自分のことが大好きな超ポジティブシンキングの人といったイメージになるかもしれません。
本当に自分が好きな人は強い自信を持っており、SNSや他人に承認を求めるようなことはしません。例えば、自分が本当に好きなのであれば自分の写真を自分だけで保有し、それを自分だけで眺めていればよいのではないでしょうか。
自分を撮影した姿をわざわざ多くの人に見せ、そしていいねをもらいたいといった行為は、承認欲求としかいいようがありません。職場でも、自分の功績を誰かに伝えたり、あえて自分が褒められるように誘導尋問するなど、そういった行為ばかりをしてきます。
周囲の人は、SNSのようにその人の一挙手一投足にいいね並の反応をしなければならず、それが得られないと職場にいる自己中・自己愛の人は拗ねてしまうといった幼稚なレベルの行動にでると言った特徴があります。
自己中・自己愛の人は、人脈づくりに躍起になっている人が少なくありません。本来、自己中・自己愛が強いということは自分が一番好きなのであり、他人との関係を築かなくても、自分一人で過ごせるはずでしょう。
自己中・自己愛は“数多くの人たちと知り合い”である自分を構成したく、「人気者の自分」を演出したいのです。お伝えしているように、自己中・自己愛の根本的にあるのは、承認欲求です。
大人になってくると、10人の本当の友達がいる人と、1000人の上辺だけの友達がいる人であれば、前者を選びたいと思うはずです。友達や知り合いは数ではなく、あくまで大切なのは質です。しかし、職場の自己中・自己愛が強い人というのは、必ず後者を選んでいます。
質とは、知人の肩書きの良さであり、そういった人と付き合いがある自分はすごい人間だ、と職場でも認めてもらいたいのです。自己中・自己愛の人は、本当の友達がいません。だからこそ、落ち着くことがなく、永遠に空しい人脈づくりに躍起になっているのではないでしょうか。
人のために…といった形で、自己中・自己愛の人はマメに気を使います。プレゼントをしたり、励ましてきたり、何かのイベントには顔を出すなど、“いい人”を演出します。その裏側に隠れているのは、「いい人と思われたい」といった妄想です。
自己中・自己愛は、結果的にそういったことをしていい人を演出した上で、最終的に“あの人はスゴい人だよね。マメだし、今時珍しい常識人だ”と思われることで、結局の評価は自分に返ってくればよいと考えているのです。
職場にいる自己中・自己愛に対応する場合、どういったことをすればよいのでしょうか。職場にいる自己中・自己愛への対応について考えていきたいと思います。中々自己中の人に対しての対応は難しいものですが、基本を踏まえて人間関係を作る事が重要です。
職場にいる自己中・自己愛の人の性格を、直すことはできません。こういった感情は家族関係が関係しているかもしれませんし、子どもの頃のトラウマなど、複雑な事情が絡み合っているからです。
野放しして見ているだけでイライラしてしまうことから、どうしても対処したいと考えている方もいるでしょう。おすすめしたいのが完全なる、「傍観者になる」といった対応です。
否定もせず肯定もせず、“へえ、スゴいですね。”といった態度で、それ以上深入りしないということです。その人のSNSにも反応せず、さらに企画した何らかのイベントにも参加せず、芸能人を見るような目で傍観していればよいのです。
職場にいる自己中・自己愛は、その職場でダメになったとしても、別の職場で自己中・自己愛を発揮します。堂々巡りのような人生であり、一生落ち着くことはありません。業務に支障が出ないように行動してもらい、後は傍観しながら、自分の仕事に集中するようにしましょう。
職場には、自己中・自己愛が強い人がいるはずです。そういった自己中・自己愛の強い人の特徴を知り、その上で正しく対処できるようにしていきましょう。めんどくさい人に対して真剣に対応を行っていては疲れてしまいます。