ビジネスシーンでは、営業や出張・会食などオフィスから出てお仕事をすることも多々あります。先輩や上司、取引先の方などと一緒に車で移動する場合、車の中でのマナーも気になる方はたくさんいらっしゃるかと思います。
車の中のマナーは、日常的にあまり使わないマナーですのでしっかりと勉強しておく必要があります。今回は、車のマナーについて、座る位置や送迎のマナーについて解説いたします。
ビジネスシーンで車を利用して移動する際に、同乗者に目上の方や取引先の方を乗せて移動する機会もあります。その際に必要なのが、乗る順や席順の配慮、そして移動中の配慮です。以外に知らない方も多いのではないでしょうか?
マナーを知らずに座っていると「気遣いができない人だな」「マナーを知らない人だな」とマイナスイメージを持たれてしまうこともありますので、しっかりと理解しておきましょう。
車内にも上座と下座があります。厳密に言うと状況などによって上座と下座は違いますので、一概にはいえません。乗る車によっても違いますので、それぞれの上座・下座をご紹介いたします。
タクシーの車内の上座は「運転席の後ろの席」です。助手席後ろ→後部座席中央→助手席の順で下座になります。役職の高い順に座っていただきましょう。
社用車や自家用車など、運転する人が同じ会社の人の場合はそれぞれの状況に応じて上座・下座を判断しましょう。基本的に自分が運転する場合で乗車人数がMAXの場合の席順は、助手席が上座になります。
その次に運転席の後ろ→助手席の後ろ→後部座席中央の順になります。
運転席の後ろが上座(後は乗車人数MAXのときと同様)
シート3列目で進行方向から左側がが下座(後は乗車人数MAXのときと同様)
上記のように上座・下座は決まってはいますが、上司など、上座に座るべき方の希望があれば、臨機応変に対応しましょう。
上司が運転して、あなたが乗せてもらう場合は、助手席が下座になります。後部座席に乗ってしまうと「お客様扱い」となってしまいます。間違えて後部座席に乗ってしまう方が結構多いので、気をつけましょう。上司に「後部座席に乗って欲しい」と言われれば、後部座席に座っても問題ありません。
あなたが運転する場合や、あなたの車で移動する場合は以下のようなことを気遣いましょう。
誰を乗せるときも言えることですが、安全運転は言うまでもありません。たとえ小さな事故でも、会社や家族にとても迷惑がかかってしまいます。常日頃から「かもしれない運転」を心がけ安全運転で走行するようにしましょう。
車内の環境はあなたの性格を表します。「ズボラだな」「掃除ができない人だな」と思われないように、会社の人を乗せる前に、車内が散らかっていないか確認し、軽く掃除をしておきましょう。
大切な書類を乗せているときは、見られないような場所に片付けておきましょう。
移動中の車内での基本的なマナーは以下のとおりです。
「車に乗ったら寝てしまう」という方も中にはいらっしゃるかと思います。上司が運転をしているのに居眠りなんてご法度です。起きているためにとスマホや携帯などをいじるのもNGです。基本的には到着するまで起きていることがマナーです。
暑すぎず寒すぎない、快適な車内で過ごしてもらうためには車内の温度調整が必要です。同乗者には「暑くないですか?」「寒くないですか?」「窓あけましょうか?」などの確認をして、目的地まで快適に過ごしてもらいましょう。
あなたがタバコを吸う人の場合、極力車内での喫煙は避けてください。目的地まで数時間かかり我慢が難しいという方は、必ず事前に伺っておきましょう。禁煙車の場合はパーキングなどのトイレ休憩の際に済ませておきましょう。
自家用車の場合で喫煙OKな場合は、事前に知らせておくと親切ですよ。その場合できれば灰皿はきれいな状態のものを置いておくといいでしょう。
ちょっとした気遣いではありますが、できれば会話の内容は上司に合わせるのが望ましいです。上司が何かを話せば、できる限り上司の会話に付いていき、途切れそうになればその話題について少しずつ質問をしてみるなど、興味を示してみるのもポイントです。
中には話下手で、極力会話は避けたいという上司もいらっしゃるかと思います。その場合は、必要最低限の話をして、あとは上司が話出すまではラジオや音楽を流すなどでその場を切り抜けましょう。
特に長距離の移動の場合、気遣いがとても大切になります。以下のような気遣いをして、車内でも印象アップを忘れないようにしましょう。
同乗者の中には車酔いをしやすい方もいるでしょう。車の中で最も揺れの影響が出にくいのは車両の真ん中です。あなたが運転する場合、車の揺れを最小限に抑えるような運転を心がけるのも大切ですが、車酔いがしやすい方は真ん中に座らせてもらうような配慮ができると尚良いです。
その他にも
なども車酔いの軽減に効果的ですよ。
長距離であれば、パーキングの到着前にトイレ確認をする気遣いを心がけましょう。直接的に「トイレに行きたい方はいますか?」と聞きづらい場合は、「トイレに行きたいのでパーキングに寄ってもいいですか?」と一言伝えると良いでしょう。
ただの車の移動ですが、細かいマナーがたくさんありました。車内でのビジネスマナーは意外と知らないという方も多いです。車内では席順や環境のマナーも大切ですが、乗車する人への気遣いもとても重要となります。
状況に合わせてしっかりと対応できるように、普段から気遣いの心を忘れずに過ごしましょう。