入室・退室のビジネスマナーとは?面接などシーン別でご紹介!基本をおさえる!

入室・退室のビジネスマナーとは?面接などシーン別でご紹介!基本をおさえる!

ビジネスシーンでのマナーは数え切れないほどたくさんあります。その中でも、良く悩まれている「入室・退室」に関するビジネスマナーですが、入室や退室の際にも手順や順番のマナーが存在します。

意外に知らなかったという方も多いのではないでしょうか?今回は入室や退室時のビジネスマナーについて、社内や訪問先などのシーン別で順番を解説していきたいと思います。

入室・退室のビジネスマナーとは?

入室・退室のビジネスマナーには、社内で行われる会議や商談の際だけではなく、面接や取引先への訪問時も同様です。社内で行われる商談で大切なお客様も同席している場合や、面接時、取引先での入室や退室のマナーはしっかりと守らなければ相手と自分、会社の信頼関係にも関わる事です。

信頼関係をしっかりと築くためにも、入室・退室のビジネスマナーはしっかりと守るようにしましょう。

入室・退室のビジネスマナーについて

入室・退室のビジネスマナーについて
入室・退室のビジネスマナーについて

入室・退室に関してのビジネスマナーをご紹介いたします。

入室・退室のマナーは基本的に上司が先

入室・退室どちらの場合でも基本的には上司が先になるのがマナーとされています。ドアが部屋側(内側)に開く場合は部下がノック後にドアを開き、先に入室した後に、回り込むようにしてドアを押さえて上司に部屋へ入室してもらうようにします。

退出時にドアが廊下側(外側)に開く場合でも、入室時同様部下が先にドアを開き、ドアを押さえて上司に退室してもらうようにします。上司が「先に入って」とおっしゃった場合は、断らず先に入室・退室するようにしましょう。

靴の履き替えがある場合は部下が先に退出

基本的に入室・退出時は上司が先に行くのがマナーですが、靴の履き替えが必要な場合は、部下が先に出て上司の靴の向きを揃え、ドアを押さえて待機しておきましょう。靴ベラが必要な場合は靴ベラを差し出すなど、気遣いが大切です。

ドアを押さえておく

基本的にはドアの開閉が内側・外側に関係なく、上司が入室・退室するまではドアをしっかりと押さえておくのがマナーです。ドアを開ける際は、ドアの向こう側に人がいないことを確認するためにゆっくりと開けるよう心がけましょう。

内開きのドアの場合は、ドアを開けた後に上司の邪魔にならない場所に立って上司を通してください。

取引先・お客様がいる場合の入室・退室のビジネスマナーについて

取引先・お客様が同行している場合は、基本的には「取引先やお客様から先に」がマナーです。案内役がいる場合「お客様を案内する」という意味で、案内役が先に出るケースもあるので、臨機応変に対応しましょう。

面接時の入室・退室のビジネスマナーについて

面接官に「マナーを守れる人」だということを認識してもらうためには、訪問時から入室・退室までのマナーもしっかりと守らなければいけません。

面接官がすでにいる場合について

入室する際に、すでに面接官が部屋にいる場合は、以下のような手順で入室しましょう。

  • ドアは3回ノックする
  • ドアは閉める
  • 面接官に向かってお辞儀をする
  • 椅子の横に立って名前を言う
  • 「どうぞ」と言われるまで座らない

コートを着ている場合は、かばんの上に置いておくのがマナーとされています。

面接官が後から来る場合について

自分が先に入室しておき、面接官が後から来るパターンもあります。その場合、以下のようなことに気をつけましょう。

  • 指示がない場合は立って待っているのがマナー
  • 名刺を渡されたら丁寧に受け取る

「座って待っていてください」などとくに指示がなかった場合は、基本的には起立したまま待機して、面接官が来られたら面接官の方を向き「〇〇と申します。本日はよろしくお願いいたします」と伝えます。

着席して待機している場合は、面接官が入ってきたと同時に立ち上がり挨拶をしましょう。挨拶の際には名刺は渡さなくても問題ありません。求められることもありますので、名刺がある場合は念の為持っていき、求められた場合に渡しましょう。

その場で渡せる名刺が無い場合は「申し訳有りませんが本日現職の名刺は持参しておりません。」と一言謝罪しておきましょう。

退室時のマナーについて

「それでは本日の面接は終了です」などの言葉が出れば、面接終了の合図です。「ありがとうございました」または「本日は貴重なお時間をいただき、ありがとうございました」と一言御礼を良いお辞儀をします。

その後のマナーは以下のとおりです。

  • 立ち上がり、再度一礼をしてドアへ向かう
  • ドアの前で面接官の方を向き「失礼します」と伝えて一礼し退出する

会社を後にするまでは、スマホを確認したり、通話をしたりするのは避けましょう。

面接官が見送りをしてくれる場合

時には面接官が見送りをしてくれることもあります。その場合、面接官がドアを開けてくれるので、ドアを出ると面接官の退室を待ち、面接官の少し後ろを付いて歩いてください。

※退室時に部屋の中に人が残っている場合は「失礼します」と一礼してから出ましょう。

面接官が見送りをしてくれる場所に到着すると、面接官の方を向き「本日はありがとうございました。失礼いたします」と一言御礼を伝えてから出ていくようにしましょう。エレベーターまでの見送りの場合は、エレベーターのドアが閉まる前に一礼するのがマナーです。

入室・退室の際のポイントや注意点について

入室・退室の際のポイントや注意点について
入室・退室の際のポイントや注意点について

入室・退室の際のポイント・注意点をご紹介いたします。

お辞儀は感謝の気持ちを込めて

お辞儀(一礼)は、ただ頭を下げるだけではなく「ありがとうございました」「今後ともよろしくお願いいたします」という気持ちを込めてお辞儀をすると、よりその気持ちが伝わりやすくなります。

言葉を発しない行動だからこそ、しっかりと感情を込めて行動するようにしましょう。

ドアが閉まるまでしっかりと相手の方をみる

退室時は気が抜ける瞬間でもあります。最後まで気を抜かず、ドアが閉まるまでしっかりと相手の方を向き続けてください。建物を出るまでは「誰かに見られている」ということを意識して、気を抜かずに行動をすることを心がけることが大切です。

コートを持っている場合は、外に出るまでは持っておいて、外に出てから着るようにしましょう。

ビジネスマナーに従い行動を

ビジネスマナーに従い行動を
ビジネスマナーに従い行動を

入室・退室のビジネスマナーをまとめると

  • 入室・退室は基本的には上司が先
  • お客様や取引先がいる場合は、お客様・取引先の方が先
  • 面接の際は、面接官が後から入室する場合は基本的に立ったまま待機しておく
  • 退室時はドアが閉まるまで相手の方を向き続けておく
  • 建物を出るまでは、気を緩めない

上司から指示がある場合は、指示を優先的に守る必要がありますが、特に指示がない場合は、基本的にはマナーに従い行動しましょう。臨機応変に気遣いができると尚親切ですよ!