卒業論文や修士論文などを提出する前に、提出を求められるのが研究計画書です。今から作成しようとしている方の多くは、研究計画書を初めて作成するという方もいらっしゃるかと思います。
初めての方からすると、研究計画書って何?何のために作るの?どうやって作ればいいの?と、沢山の疑問が出てくるかと思います。研究計画書について、そもそも何のために提出しなければいけないのか、書き方や書き方のコツなどについてもご紹介いたします。
研究計画書は、
などを明らかにするために作成する文書です。研究計画書は、卒業論文の作成前や、大学へ入学する際に提出したりと、多くの方が目を通すので、他人に見てもらうという事を意識して作成しなければいけません。院試では、研究計画書を提出する事が一般的で、研究計画書の内容も合否の判断基準とされています。
研究計画書を作成し、提出する目的にはいくつかあります。
上記のように、研究計画書の目的には今後に関わる重要な要素があります。
テーマの探し方は、自分が今何に興味があるのか?気になる事を研究テーマにする事が基本的です。特に気になっているものがない、反対に気になるものが多くて絞れないと、研究テーマで行き詰まっているかたも沢山いらっしゃるかと思います。以下にて研究テーマの探し方のコツをご紹介します。
自分の夢を目指したきっかけや、入学を希望している学校をなぜ選んだのか?入学している学校をなぜ選んだのか?など、あなたの行先には自分の思いや疑問点など、思う事があるはずです。どうして?を一度整理して振り返ってみると、テーマが浮かんでくることがあります。
明らかに途中で行き詰ってしまうようなテーマを選ぶと、研究計画書の意味がなくなってしまいます。一度テーマを研究する流れを想像してみて、整理をし、その中からテーマを選んでみましょう。
論文とネットで検索すると、色々な人の論文が出てきます。自分が少し気になっているキーワーを入れて検索してみてはいかがでしょうか?気になるテーマが見つかるかもしれません。
気になるテーマでもまだ研究されていない事があるなどの発見もできるため、一度検索してみる事をおすすめします。
この2点は、研究計画書を見る方が、必ず見る項目となります。研究計画書を作成する前に、上記の2点も同時に考えながらテーマを考えてみましょう。
研究計画書を作成する前に、研究計画書を書くコツをご紹介します。
研究では、どうしても大きなテーマを選びたくなってしまいますが、実現する事ができないテーマは選ばないようにしましょう。自分の今の知識や時間などを踏まえて、テーマを考える事が大切です。
テーマを小さくすることで、自分の実力を最大限に発揮する事もできるので、少し難しいなと感じているのであれば、テーマの規模を少し小さくすることを検討しましょう。
研究計画書は複数の方に見てもらいます。その中にはテーマについての専門知識がないといいう方もいる事があります。誰もが理解できるよう、わかりやすく書く事がとても重要となります。
研究計画書は基本的に文章で書きます。図や項目を並べるだけでは不十分になります。全く使わないとなると、分かりづらい内容もあるかと思います。できるだけ文章メインで、図や項目を並べるのは必要最低限にしておきましょう。
テーマに関しての自分の興味、熱意、関心が読み手に伝わるように書きましょう。
具体的には
を意識しながら研究計画書を作る事で、おのずと読み手に伝わるようになります。
あなたがなぜこの研究をする必要があるのか?これまでの研究となにが違うのか?が伝わる研究計画書は魅力的と言われています。これらを意識して作成すると、より良い研究計画書が出来上がります。
研究計画書を作る前に、ある程度の構成を考え、書き出しておくことで、実際に研究計画書を作る際に作りやすくなります。基本的な構成は以下の項目です。
1.どうして研究が必要?
2.自身の研究の目的・終着点は?
3.この研究は何に役立つのか?
4.研究目的はどのように達成するのか?
5.参考にしたものはどんなものなのか?(論文や書籍などの資料)
研究計画書に必要な項目は様々で、それぞれ決められている書式に従い記載しなければいけません。基本的な項目をご紹介いたします。
1.タイトル(サブタイトルが必要な場合はタイトルの下に記入)
2.氏名
3.研究動機・背景
4.研究の目的
5.研究意義
6.研究方法
7.参考文献
研究計画書は、あなたのこれからの研究を後押ししてくれる重要な文書です。選ぶテーマによっては、今後の研究が難しくなってしまう事もあります。テーマは慎重に考えて、この記事でおさえたポイントを意識しながら作成してみてください!