竣工式の挨拶文を祝辞構成やマナーと自己紹介など準備すべき事や例文を使って紹介

竣工式の挨拶文を祝辞構成やマナーと自己紹介など準備すべき事や例文を使って紹介

建設完成を神様に感謝して、繁栄を祈る為に行われる竣工式(しゅんこうしき)は主に、会社を建てた時に行われる式です。

施主にあたる方は、竣工式で挨拶をしなければいけない事がありますが、頻繁に行われる式でもありませんので、「初めて竣工式の挨拶をするから、何を話していいか分からない」とお悩みの方もいらっしゃるかと思います。

竣工式でどのような挨拶をすればいいのか?例文やポイントと併せてご紹介いたします。

竣工式とは?

竣工式とは?
竣工式とは?

竣工式とは、建設物が完成された時に行われる式で、建設が無事完了したことを感謝するという神事です。竣工式には主に、工事関係者と取引先の方をお呼びして行われます。この竣工式に似ている式が「落成式」なのですが、落成式の場合は、お披露目をする目的で行われ、神事の意味はありません。

参加者も竣工式に比べ多くなる点も、竣工式との違いになります。

竣工式の挨拶の構成について

竣工式の挨拶の基本的な構成についてご紹介します。以下のような流れで挨拶文を考えると綺麗にまとまります。

1.挨拶と自己紹介

2.お世話になった関係者へお礼の言葉

3.近隣の方へ工事中の騒音や搬入でご迷惑をかけた事のお詫び

4.会社建設に至った経緯や今後について(展望など)

5.出席者へのお礼の言葉

近隣住民が参加しない竣工式の場合は、③は飛ばしましょう。

竣工式の基本的なマナー

竣工式には以下のような基本的なマナーがありますので、おさえておきましょう。

1.招かれて参加する方はお祝いを持参する。

2.招かれたが参加できない場合は祝電などを入れておく

3.お祝いは、暖房器具や火を連想させるモノ(灰皿や赤い色などのモノもNG)など、新築祝いに適さない品は、竣工式にも適していないので選ばない。

以上の3点は最低限のマナーなので、覚えておきましょう。

竣工式当日までに準備する事

竣工式当日までに、施主または、準備担当者が行わなければいけない準備は以下の4点です。

1.日程を決める。日程は大安・友引・先勝の午前が理想。また、同時に会場も決めておく。

2.招待者が安全でスムーズに移動する事のできるよう、受付から会場までの看板のほか、見学順路、会場出口など、誘導の看板を設置する。

3.招待状を作成する。招待状には、日ごろのお礼や竣工式案内の趣旨、開催日時、場所、地図や駐車場、交通機関などを詳しく記載しておきましょう。

4.神社と打ち合わせをする。また、必要な物品もチェックして当日までに準備しておく。

抜けの無いよう、当日までに確実に準備を始めていきましょう。

挨拶の注意点やポイントについて

挨拶の注意点やポイントについて
挨拶の注意点やポイントについて

挨拶の注意点やポイントについて

言葉は注意して選ぶ

「傾く」「落ちる」「下がる」「終わる」「枯れる」「潰れる」など、先行の暗い言葉は縁起が悪いため、避けましょう。

感謝の言葉を入れる

竣工式の挨拶には必ず

  • 本日の式典を迎えられたこと
  • 協力していただいたすべての関係者たち

上記に対して、しっかり感謝の言葉を入れましょう。

はっきり話す事が大事

竣工式には、複数の方が参加します。会場が広い場合、マイクなどを使用するのが一般的ですが、いくら全体に聞こえやすいマイクを使用しても、ぼそぼそと話すと、何を話しているのか分かりません。喋る時は、前を向きゆっくり、はっきりと話すことがポイントです。

挨拶は1~2分が目安

竣工式は挨拶の後に来賓の挨拶やお祝いを贈呈するなど、いくつかの流れがあります。挨拶で時間を沢山使ってしまわないように、1~2分を目安に挨拶文を考えましょう。

竣工式の挨拶例文

竣工式の挨拶の例文をいくつかご紹介します。

1.挨拶と自己紹介

2.お世話になった関係者へお礼の言葉

3.近隣の方へ工事中の騒音や搬入でご迷惑をかけた事のお詫び

4.会社建設に至った経緯や今後について(展望など)

5.出席者へのお礼の言葉

挨拶と自己紹介

初めに簡単な挨拶自己紹介を入れましょう。

  • ただいまご紹介にあずかりました、○○株式会社の代表、○○ ○○でございます。本日はお忙しい中私どもの新工場(事務所)の竣工式にご臨席いただき、誠にありがとうございます。
  • 本日はご多忙の中、新館の竣工式にご臨席いただきまして、誠にありがとうございます。私、○○株式会社○○と申します。本日はよろしくお願いいたします。

お世話になった関係者へお礼の言葉

お世話になった関係者へお礼の言葉
お世話になった関係者へお礼の言葉

お世話になった関係者たちへ、お礼の言葉を入れましょう。

  • こうしてここに、新事務所が無事竣工し、皆様へご披露できますのも日ごろからのご支援、ご協力いただいております関係の皆様、また、建設に携わっていただいた、○○(携わっていただいた建設会社の名前)の皆様のご尽力の賜りものと、心から感謝申し上げます。
  • 本日ここに、無事新館を完成する事ができました。こうして竣工式という記念すべき日を迎える事ができたのも、ひとえにこの場所へお集まりいただいております、関係者皆さまのご協力の賜りだと思っております。これまでご支援・ご協力をして頂きました事、心から感謝感謝申し上げます。
  • また、〇年〇ヶ月の工事期間中、近隣の皆様に多大なるご迷惑をおかけしました事、この場をお借りし、お詫び申し上げます。
  • 皆さまご協力もあり、幸い着工から本日まで事故もなく、予定通り進みまして、本日の竣工式を迎える事ができました。これも、ひとえにご列席の皆さまのご指示・ご協力があったからにほかありません。近隣の皆様にも、工事中は何かとご迷惑をおかけいたしましたが、ご協力いただきました事、心より感謝申し上げます。
  • こうして、皆さまに支えられ新事務所を完成させることが出来たこと、大変うれしく思います。まだまだ未熟ではございますが、これからは一層、社員一同、皆さまへ貢献できるように精いっぱい努力してまいりたいと思っております。皆さま方には、何かとご迷惑とお世話になるかとは思いますが、変わらずご指導・ご鞭撻のほどよろしくお願いいたします。
  • 早速本日から、新館にて業務を始めさせていただきます。スタッフ一同、より一層の努力を重ね業務に励んでまいる所存でございますので、どうか皆さま、今後ともこれまでと変わらぬご指導、ご鞭撻のほどよろしくお願い申し上げます。
  • 最後になりましたが、ご臨席の皆さま方のご健勝を心よりお祈り申し上げまして、私の式辞とさせていただきます。本日は、誠にありがとうございます。