社会人になると、さまざまなタイミングで自らの意思を伝える状況が訪れます。新入社員として、ほか部署から異動してきた時、さらに新しく転職してきた際など、「決意表明」が求められるシチュエーションもあるでしょう。
営業における決意表明の書き方や例文について解説。営業職で決意表明が求められている方は参考にしてみてください。
昇格やプロジェクトの開始時などビジネス上の様々なシーンで耳にする決意表明。
決意表明とは、何なのでしょうか。決意表明は、その求められるシチュエーションによって意味が変わっていきますが、基本的には「その仕事や与えられた立場における、自分の指針。どのように活躍していくのか、そのための行動」を意味しているものです。
「今日からこの営業部に配属した〇〇。前職での能力を生かし、新規顧客獲得を月々10人目指します。そのために、新規ルートを調査・開拓し、より自社のビジネスの認知度を高めていきたいと思っています。」などです。
社会人になると、こういった決意表明をさまざまな場で求められることになり、その都度明確な決意表明を出す必要性が出てきます。これからビジネスパーソンとして活躍していきたいのであれば、しっかりと自らの決意表明についても考えておくべきでしょう。
営業職における決意表明の書き方をまとめました。
それぞれ解説していきましょう。
営業職における決意表明をする際、重要になってくるのが構成をしっかりと守っているかです。決意表明とはいえ、基本的には文書になるため相手が読みやすいとか、聞きやすいとか、理解しやすいといった内容で記載されていることが重要になります。
決意表明に限ったことではありませんが、基本的にはこのような構成が好ましいとされています。
この構成に沿って作成していくことで、決意表明が大きくぶれることはないでしょう。あえて構成を無視してオリジナルな決意表明を作成することもできますが、相当馴れている、また文章構成の才が秀でているといった場合でないと失敗しやすくなります。
営業職における決意表明は、まずわかりやすさが求められます。コンクールなどではないため、できるだけ相手を意識した内容で作成されていることを心がけてみましょう。
力士が優勝した後、格付けが上がる時のインタビューを思い出してみましょう。ひとつの決意表明ですが、その時に四字熟語を利用していることに気がつくはずです。四字熟語は日本独特の言葉であり、四つの文字の中にさまざまな決意などが込められている便利な言葉になっています。
勇猛果敢や初志貫徹、温厚篤実など、こういった四字熟語を効果的に決意表明の中に取り入れることで、“この人は期待ができそうだ”といったイメージを受け取る側にも与えることができます。
意味もなく四字熟語を利用したり、あまりにもマニアックな四字熟語だと相手が理解できないため、聞いたことがある、多くの人たちに認知されている四字熟語を利用することをおすすめします
決意表明で重要視される部分は、まずしっかりと相手に意味が通じるような内容であること。目標が明確であること。さらに、その目標に向かってどのような行動をするのかも記載されていることです。目標を高く持ったり、さらに数字で表すなど、そういった思いを決意表明に取り入れることはとても素晴らしいことです。
目標を掲げているだけでは口だけとなりますし、“では、それをどうやっていくのか?”といった部分を追求されてしまいます。決意表明には目標を掲げるだけでなく、必ず行動についても記載するようにしましょう。
“お客様にとにかく気に入られる営業になる”といった場合、身だしなみを徹底し清潔感、信頼を損なわない努力を怠らない…など、そういった形で行動指針も同時に示していくことが重要です。
わかりやすく、さらに達成できそうだ。営業は成果が求められる職種でもあることから、決意表明も現実的な内容で作成されていることが重要になってきます。
営業における決意表明の例文を紹介します。
あくまで例文であることから、これを参考にご自身で決意表明を作成してみてください。
【記入例】
本日付けで営業部に配属になりました。〇〇と申します。
以前の部署では〇〇を担当しており、〇〇といった内容で会社の利益に貢献できたと自負しております。
今回、当社の中心軸でもある営業部に配属されたことを、心より嬉しく思っています。
営業部では以前の部署の経験を生かし、ITも駆使したアプローチで新規顧客の増加に貢献していきたいと考えております。
既存のシステムを活用しながら、営業部内でのスケジュール管理や連携を高める機能を作り、今以上に働きやすい環境づくりに貢献していきたいと思います。
初志貫徹の思いを持ち続け、一日でも早く仕事を覚え、営業部の皆様に戦力として認識させていただくまで努力し続けていく所存です。
一例ですが、このように構成に合わせて自己紹介や目標、具体的な行動を合わせながら作成すると相手にもその強い気持ちが伝わることでしょう。
営業における決意表明が作成するだけでなく、その部署内の皆の前で発表することになるかもしれません。営業の決意表明で注意したいことは、わかりにくい言葉やくどい言い回しを利用しないこと。
現在の営業部を蔑んだり、自分が来たからには改革するなどそういったことを記載しないことです。あくまで、その部署にとっては新人。謙虚な気持ちを忘れない、そんな決意表明を作成しましょう。
決意表明を作成するのに馴れていない方であれば、多少緊張することでしょう。ここでしっかりと決めることで評価が高まり、仕事がしやすくなる可能性があります。本記事を参考にご自身でしっかりと決意表明を作成してみてください。