会社で一緒に働いている仲間。年数を経ていけば、その中に部下もできるでしょう。そんな会社で働く部下が昇進をするといった際、部下の昇進推薦文を作成しなければなりません。
かなり面倒かもしれまんが、じつはとても簡単なので一度覚えておくとよいでしょう。部下の昇進推薦文の書き方や例文について解説していきます。
部下が昇進する際、場合によっては上司がその部下のために推薦文を書かなければならないことがあります。一般的には中管理職の方が部下の直属の上司に向けて作成されるものであり、内容も正しく記載していなければなりません。
部下の昇進推薦文については法的に定められているフォーマットなどは存在しておらず、基本的には任意のフォーマットになります。その分しっかりと正しい推薦文になっていることが求められるでしょう。部下の昇進推薦文の書方について詳しく解説していきたいと思います。
部下の昇進推薦文の書き方についてまとめてみました。
それぞれ解説していきたいと思います。
昇進推薦文は、まだ昇進が決まっているわけではない推薦文です。ある程度、推薦文が出るということは暗黙の了解で昇進することになるかもしれませんが、それでも面接などを経て最終的に判断されるひとつの材料でしかない、といった見方もできます。
昇進推薦文なのですが、記載すべきことがあるとすれば部下の能力に関連する内容です。漠然とした長所ではなく、しっかりと部下の細かな業績や魅力、さらに仕事における能力をこと細かに記載しましょう。
業績に関して目に見えるものでなくても、人望があるとか、人をまとめる力がある、縁の下の力持ちとしてチームを支えるリーダー気質のある人間…など、部下のよいところをしっかりと記載することが重要です。
当然ですが、昇進推薦文に部下の落ち度だったり、注意点などを記載するのはマナー違反です。全てが完璧な人間はいませんが、それであってもわざわざ昇進に傷がつくようなことを記載する必要はないでしょう。
誰でもわかるような部分ではなく、推薦する人間だからこそ見抜けた能力をしっかりと記載できるように努力しましょう。
部下の昇進推薦文を出した後、それが無事受理された後は面接となります。部下の直属の上司との面接には、これら推薦文がベースになった話になることになるでしょう。部下がどんな推薦文だったか全くわからない状態の場合、ミスマッチが起こることがあるので注意が必要です。
推薦文を書いた側が思っていた功績を別人のものと混合していた場合、面接時に話がちぐはぐになってしまいます。その推薦された部下がどうにかその場だけは話を合わせようとしてしい、昇進した後にそのことがわかったらトラブルに発展することになるでしょう。
部下の推薦文を作成する場合、その作成される側の部下と一度話あってみてもいいでしょう。どういったことを書きたいか、どういったことを書くつもりかなど、打ち合わせも社会人としては必要です。そういったことが難しい場合、推薦文を一度部下に見てもらうのもよいでしょう。
互いに考えていたことに齟齬があった場合はその部分を修正。間違いのない、真実の昇進推薦文を作成してから面接に臨んでもらうようにしたいところです。
部下の昇進における昇進推薦文の例文について解説していきます。
拝啓
益々のご繁栄のことお喜び申し上げます。
早速ではございますが、依頼のあった〇〇プロジェクトに関して、大変優秀な人材を見つけることができました。大変人望があり、多くの功績を残し我が社にとって欠かせない人物です。
それが、〇〇営業所の〇〇科〇〇君です。
〇〇君は、当社に5年間勤務しており、私も何度か一緒にプロジェクトを担当する機会がありました。
若いながらにリーダーシップをもっており、チームをまとめ、スピーディーにプロジェクトを成功させ、社内表彰なども受けている人物です。
新しいプロジェクトの成功、または我が社の発展を考える上で〇〇君の存在は重要です。
つきましては、今回昇格を推薦したく考えている次第です。ぜひ、今後の事業展開を含めてご検討願いたく思います。敬白
こちらの例文はあくまでひとつの事例であり、その都度シチュエーションによっても変わってくることでしょう。しっかりと昇進推薦文を受ける側の人物の功績と魅力を伝え、自分がなぜその人物を推薦しているのか、それを明確に相手が理解できるような文章構成で作成されていることが重要です。
例文を参考に推薦文を作成してみてはいかがでしょうか。
部下の昇格推薦文となると、社内の人間が社内の人間に出して提出するものであり、少しくだけた内容にしてもいいと考えている方もいるかもしれません。そういった企業もあるかもしれませんが、基本的にはビジネスマナーを守った内容で部下の昇格推薦文は作成されることが基本とされています。
上記で解説した例文のように頭語と結語を入れるなど、相手に敬意を持った内容で作成されていることが重要です。
時期によっては時候の挨拶を利用してもいいでしょう。春時期の時候の挨拶としては、春光うららかな季節を迎え ・ 春たけなわなどがあります。
その季節に寄り添った書き出しから部下の昇格推薦文を書くだけでも、相手がよい気持ちで読み始めることができるのではないでしょうか。
部下の昇格推薦文は、その推薦する人物の人生がかかったものでもあります。推薦する人物のことを思い、しっかりとした内容で提出するように心がけましょう。