弁護士に手紙を出そう。何か法的問題が発生した際に依頼するための手紙。何らかの事件に巻き込まれた後に弁護士のおかげで解決したなど、そのシチュエーションもさまざまでしょう。
弁護士に手紙を書く予定があるといった方や何かの時のために知っておきたいという方は弁護士への手紙の例文や書き方などをチェックしてみましょう。
近年、弁護士事務所も新しいサービスを打ち出し始めており、わざわざ弁護士事務所に訪れることなく相談・依頼をすることができるようになりました。
電話や、オンラインビデオで話したり、LINEやメール手紙などで相談できることにより法的問題へのアクセスがしやすくなっていることがポイントです。
弁護士に相談や依頼をする際に手紙で出したい方もいるでしょう。弁護士事務所に問合せると、電話やメールでもよいといわれる場合がありますが、手紙で送ることもマナー違反にはならないので安心してください。
感謝の気持ちを手紙に綴るといったシチュエーションも問題ありません。とくに真面目な弁護士であれば人のために働いているのですから、そういった手紙をもらうことは今後の仕事にも大変心強いものになるはずです。
弁護士への手紙の書き方についてはこの3つをチェックして理解しておく必要があります。内容については文章にすると相手に伝わりにくい場合もあるので、注意して作成してください。
弁護士に手紙を出す上で注意したいのが宛名の書き方です。弁護士に手紙を出す際、どういった宛名で出せば正解なのか迷ったことがある方も多いのではないでしょうか。
弁護士は先生と呼ばれることが多く、個人宛に〇〇様というような宛名で書くと失礼にあたるのでは?と迷ってしまう方も少なくありませんが、基本的に弁護士への手紙を書く上では、宛名は先生で問題ありません。
手紙を送る弁護士さんの名前の頭に「弁護士」という言葉を付け加えるとより丁寧な印象となります。例文としては、「〇〇法律事務所 弁護士〇〇様」といった具合です。
こちらは依頼主となりますがより丁寧な書き方は相手に好印象を与える場合があります。弁護士に宛名をつけるためにはこういった形で作成できるように覚えておきましょう。
弁護士へ送る手紙の内容の書き方ですが、基本的には相手にわかりやすく、しっかりとバランスよく構成されているような書き方で作成していきましょう。それ以降のやり取りがスムーズに行えます。
時候の挨拶や頭語などを使用するといったこともいわれていますが、とくに難しく考える必要はありません。あくまでお礼の手紙だったり、依頼文だったりする場合、相手に何か季節の挨拶をするのはやや違和感があるからです。
弁護士への手紙はできるだけシンプルな形で作成されていればよいと考えていいでしょう。相談や依頼したい事を相手にわかりやすく説明する事で何をしてほしいのかということが弁護士もわかります。
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〇法律事務所 弁護士 〇〇先生 氏名
私、〇〇といったものでございます。以前、〇〇様の法律事務所にて素晴らしい対応をしてもらったという友人〇〇の薦めにて、私もお手紙を差し出した次第でございます。
相談内容についてですが、先日自宅の前においておいた電動付き自転車が盗難されていました。後日、管理人室にて防犯カメラを確認したところ…
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冒頭で自分の名前を名乗り、文章の始まりはなぜこの弁護士を知ることになったのか、その経緯を書くと良いでしょう。依頼文の場合、長く記載されていてもとくに問題ありません。
相談・依頼を受ける側の弁護士にとってその状況証拠が明確であればあるほど、弁護しやすいといった状況になることからあまり内容を省くよりは喜ばれることでしょう。長文でも問題はないです。
弁護士にお世話になったことで物事が解決し、晴れ晴れしい気分となった。そういった方もいるでしょう。その際、弁護士にその感謝の気持ちを伝えるといった意味で手紙を出す行為は、とても素晴らしいことです
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〇法律事務所 弁護士 〇〇先生 氏名
お忙しい中、ぶしつけながらお手紙を差し出させていただきました。先日、〇〇の件でお世話になりました〇〇でございます。
あらためて、この度の〇〇の事案につきましてはありがとうございました。当時、毎日のように嫌がらせなどにあっており、精神的にも疲弊し極端なことまで夜中考えるようになったこと、今でも忘れることができません。
その時、〇〇先生に出会い、こと細かにケアしていただきながら解決へ導いてくれたことは本当に感謝してもしきれないことです。私に嫌がらせをしていた彼も、あれ以来連絡などは途絶え、しっかりと更正し始めていると耳にしました。
私もこの一件で自分を客観的に見つめ直すことができ、新しく転居し、仕事も変え、新しい人生を歩ことになりました。これも全て〇〇先生のおかげでございます。本当にありがとうございました。
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感謝の気持ちをしっかりと伝え、依頼前当時のつらかった心情や弁護士に依頼し解決したことで改善された現状などを綴るとより弁護士にも感謝の気持ちが伝わるのではないでしょうか。
弁護士へ手紙を出す際、封筒や手紙の折りたたみ方に注意しましょう。法的に定められているわけではありませんが、マナーとして守るべきことです。まず、封筒は縦型のものを利用してください。
できるだけ中が透けないタイプものもを使い、手紙も三つ折りで入れるようにしましょう。あまり大きなA4サイズなどにならず、B5タイプがスマートではないでしょうか。弁護士事務所には数多くの書類があります。
依頼文も感謝文も、弁護士への手紙は難しい言葉を利用せず相手にわかるように記載すべきです。特に相談や依頼する際は、経緯や困っている内容などをわかりやすく伝えるよう文章を作成することをおすすめします。