社会人になり、「これからバリバリ働くぞ!」という方も多くいらっしゃると思います。どのような職業にもビジネスマナーは付き物で、ビジネスマナーができていない方は信頼を大きく損なってしまうこともあります。
信頼関係を築き、業務を円滑に行うためには、基本的なビジネスマナーを身につけておく必要があります。基本的なビジネスマナーとは一体どのようなことなのでしょうか?
社会人になるのであれば最低限知っておきたい基本的なビジネスマナーについてご紹介いたします。
ビジネスマナーとは、いろんな方と気持ちのいいやり取りができるようにするための「礼儀」そして、相手を尊敬する・思いやっているという意思を伝えられるマナーでもあります。
ビジネスマナーを守らなければ、誰かに罰せられるなどのことはないのですが、あなたの信頼を失うという大きなデメリットがあります。
ビジネスにおいて、信頼関係は必要不可欠ですので、信頼を失わないように最低限のビジネスマナーは学んでおきたいことです。
社会人であれば学んでおきたい、基本的なビジネスマナーについてご紹介いたします。
ビジネスだけではなく全てのシーンで言えることですが、挨拶は相手とコミュニケーションを取る上で、とても大切なことです。ビジネスシーンでの挨拶は以下のように自分からすることが大切です。
出社時:「おはようございます。」
すれ違う会社の人たち:「おはようございます。」「お疲れ様です。」
外出時:「〇〇へ行ってまいります。」
取引先やお客様に会った時:「お世話になっております。」
帰社時:「ただいま戻りました。」
退社時:「お疲れ様です。」
挨拶はハキハキと、相手の目を見ながらするとこう印象を与える事ができます。
ビジネスシーンでの遅刻は厳禁です。いくら仕事ができるからといっても時間が守れない人は、信用されませんし職場での評価も下がってしまいます。基本的に10分~15分前行動ができるよう、時間に余裕を持って行動しましょう。
どうしても時間に間に合わないという場合は、必ず相手に遅刻の理由とお詫びの言葉、何時ごろに到着するかの連絡をいれましょう。
ビジネスの場で、初めて会った方にはまず名刺交換をする事が一般的な流れとなっています。この名刺交換にもしっかりとマナーがあります。
1.先に目下のものから目上の人に差し出す。
2.目下のものが名刺が下になるよう渡す。
3.両手で手渡す
4.両手で受け取る
5.名刺に載っている相手の情報に指がかからないように受け取る
6.受け取った名刺は、名刺入れの上に乗せ、着席した後にテーブルの上へ着席順に並べる。(場所は自分から見て左側に置く。)
電話の対応にもマナーがあります。基本的に、3コール以内に出られるように心がけましょう。3コール以内に出られなかった場合は、電話に出た際にまずは「大変お待たせいたしました。」と一言お詫びを伝えてから、社名や部署名、電話担当者名を伝えましょう。
相手が必要とする方が席を外していた場合は「戻り次第ご連絡を差し上げましょうか?」とフォローができるように心がけましょう。その場合は、電話をしてきた相手の会社名と部署名・名前、折り返し先、要件などの必要な情報を聞き、必ずメモをしておきましょう。
ビジネスシーンにおいて、メモを取る事はとても大切な事です。メモ用紙はどこに行っても、必ず持ち歩いてください。近年携帯やスマホでメモを取る方もいらっしゃいます。
自分だけの空間で携帯やスマホなどでメモを取ることにはもんだいありません。会議中や取引先やお客様との打ち合わせなどの場合、たとえメモのためだとはいえ、話している最中に携帯を見る事に対してよく思う方はあまりいません。
人がいる場所でメモを取る場合は、出来るだけメモ用紙を使用するよう心がけましょう。
正しいと思っていた言葉遣いが間違っていたという事も珍しくはありません。ビジネスシーンでよくある言葉遣いの間違いと、正しい言葉遣い、それぞれご紹介いたします。
【誤】ご苦労様です | 【正】お疲れ様です |
【誤】すみません | 【正】申し訳ありません/恐れ入ります |
【誤】了解しました/わかりました | 【正】かしこまりました/承知しました |
【誤】知りません | 【正】存じません |
【誤】伝えておきます | 【正】申し伝えます |
【誤】行きます | 【正】お伺いします |
【誤】どうしましょうか? | 【正】いかがなさいますか? |
【誤】ご確認お願いします | 【正】ご査収ください |
【誤】お世話様です | 【正】お世話になっております |
【誤】見ていただきましたか? | 【正】ご覧になりましたか? |
【誤】おっしゃられた | 【正】おっしゃった |
【誤】できません | 【正】致しかねます |
言葉遣いはとても難しいのですが、一番基本的だとも言えるビジネスマナーですので、正しい言葉遣いを身につけておきましょう。
座る際に、座る順番がいまいちわからないという方もいらっしゃいます。ビジネスシーンでの席順は基本的に、上座・下座を意識して席順を決めましょう。
上座は目上の方が座る位置のことを言い、下座は目下の方が座る位置のことを言います。複数いる場合は、上座から偉い人順で座るようにします。基本的に、上座は部屋の入り口から一番遠い場所(奥の席)、下座は入り口に一番近い場所と覚えておきましょう。上座・下座は車やエレベーターなどにもありますよ。
身だしなみが綺麗でないと、相手に不快な思いをさせてしまうだけではなく、お仕事での成果も左右されてきます。特別おしゃれでいる必要はありませんが、清潔感を出すためにも髪の毛を整える、服装を整えるなど、最低限の身だしなみは整えておきましょう。
ビジネスで使用するビジネスマナーは、相手に礼儀や尊敬を表すためのルールです。たくさんマナーがあり覚えるのも大変なのですが、仕事を気持ちよく進めるためには、ビジネスマナーが欠かせません。
相手から信頼を得るためにも、しっかりとマナーを学んでおきましょう