営業に必要なスキルは沢山あります。中でもビジネスマナーの知識はかなり重要で、相手から新密なお付き合いをしていただく、信頼していただく、そして安心していただくためには、できるだけ多くのビジネスマナーを習得しておく必要があります。
基本的なビジネスマナーを知らないという方はまだまだ沢山いらっしゃいます。営業マンに必要な知識、ビジネスマナーについて解説いたします。
ビジネスマナーとは、ビジネスシーンにおいて相手との信頼関係を築くためにも大切なマナーです。営業マンに必要なものは、ビジネススキルと併せて、ビジネスマナーも必須となります。
ビジネススキルがあったとしても、マナーができていないと信頼関係を築くことはありません。
営業のビジネスマナーの中でも最も大切なことと言っても過言ではない「身だしなみ」。営業は第一印象がとても大切です。せっかくマナーをきちんと習得しても、身だしなみがだらしないと、台無しです。
服装は、ヨレていたり汚れていたりしないか、出かける前に必ずチェックしていきましょう。到着直前にも必ず身だしなみチェックを行いましょう。携帯用のコロコロなど、服についた繊維などを取れるアイテムを常に持っておくのも大切です。
服だけではなく、靴やカバン、ネクタイなど相手に見えるものはきちんとチェックしておきましょう。
人は髪型によっても第一印象が大きく変わります。前髪が目にかかっていて、ボサボサの状態で大切な場に来られたら、あまり良い印象を受けませんよね。
営業において、髪型の基本的なマナーは以下の通りです。
この4つは清潔・清楚な印象を与えるための基本のスタイルです。朝しっかりとセットしても、時間が経つと崩れてしまったり、髪の毛にゴミがついてしまうこともありますので、営業先に出かける前と訪問直前には鏡でチェックするように心がけましょう。
多くの方が見落としがちなのが鼻毛と爪のお手入れ。マスクを使用する機会が多い方は鼻毛のお手入れはサボりがちになってしまいます。
急な食事などのマスクをどうしても外さなければいけない場面になってしまうこともあるかと思います。そんな時に備えて、鼻毛のお手入れはきちんとしておきましょう。
爪も長すぎると良い印章を与えません。毎日爪が伸びていないかチェックしておきましょう。
営業=スーツという印象を持っている方が多いかと思います。営業に行く際の服装は基本的にスーツと決められている会社も多いです。スーツには色々な種類があり、選ぶのも大変かと思います。
スーツ選びは、自分の体にフィットするものを選び、シワになりにくいものを選ぶと良いです。ワイシャツも同様、自分の体にフィットするもので、常にシミや汚れ、シワの無いように心がけておきましょう。
ビジネスマナーは商談前から重要です。段取りの良さで印象もかなりアップしますので、商談前のマナーについても必ず把握しておきましょう。
あまりにも急に訪問などの予定を組んでしまうと、相手に迷惑がかかってしまいます。商談予定は緊急の場合を除き、必ずアポイントを取っておかなければいけません。日程を決める際には相手の予定を考慮しながら、日程の候補をいくつか提示します。
日程や時間などが決まったら、お互い誤解が無いように最終確認として
上記の6つを必ずメールで送っておきましょう。
商談までに時間が空いてしまうと、忘れられてしまうことや、緊急で都合が悪くなってしまったなどの事情で、商談ができなくなってしまうこともあります。早くても前日、遅くても当日の朝に電話にて確認を行っておきましょう。
商談場所に到着する直前には、以下の身だしなみチェックを忘れずに行いましょう。
特に夏は汗や匂いが気になる季節です。商談場所に着く前に、汗をかいていたら汗拭きシート、制汗スプレーなどをつかって対策をしておきましょう。
商談場所には、何分前についていれば良いのか疑問に思う方もいらっしゃるかと思います。もちろん遅刻は厳禁です。あまりにも早い時間に到着するのも気を使わせてしまうので良くありません。
理想の到着時間は、集合時間10分前くらいで、身だしなみなどを整え、5分前には受付を済ませるのがベストです。万が一遅れてしまう場合は、10分前までには連絡を入れて、何分遅れるのかを伝えておきましょう。
商談で重要になるスキルはビジネススキルだけではないとお話いたしましたが、具体的にどのようなビジネスマナーを意識していればいいのでしょうか?
名刺は正面から名刺を両手で持って丁寧に渡します。営業をする側が営業相手より下に名刺を構えて渡すのが正しい名刺の渡し方です。名刺の受け取り方は、相手が名乗り終えてから両手で受け取ります。
名刺が差し出された際に「頂戴いたします」と一言言いながら受け取ると、尚印象がよくなります。
会話中の姿勢とアイコンタクトはとても大切です。背中を丸めてキョロキョロしている方とお話をしていると、お話を聞いている方に「本当に大丈夫なのか?」と不安を与えてしまいます。
商談中は出来るだけ背筋をまっすぐに伸ばし、顎を引いた姿勢をキープ。信頼・安心感を得るために目を合わせるアイコンタクトを心がけましょう。
一方的なお話になってしまうと「人の意見を聞き入れない人」と思われてしまう可能性もあります。相手の意見や要望などもしっかりと受け止めながら、話しを進めていくことが大切です。
「はい」「そうですね」などの相槌を打つことも、一方的な会話にならないための大切なポイントです。
席があらかじめ指定されている場合は、その席順に従いましょう。席が決められていない場合は、「上座」と「下座」で区別をしましょう。
自分より目上の方が上座、目下の方もしくはもてなす立場の方は下座につきましょう。(※基本的に出入り口から一番遠い席が上座になります。)
そのほかにも、以下のような細かいマナーがあります。
上記の4つも基本的なマナーですので、しっかりと覚えておきましょう。
商談が終わったら、当日までにお礼のメールを送りましょう。メールの内容は、商談のお礼と、商談内容で重要だった話、今後の意気込みなどを簡潔に伝えるとなお良いです。
お礼メールは定型文のみを使用すると失礼にあたりますので、自分の言葉で伝えられるように心がけましょう。
営業マンは、覚えなければいけないマナーが沢山あります。初めから完璧に振舞うことは大変難しいことで、皆さん失敗を繰り返して立派な営業マンとなります。最低限のマナーの知識は社会人として必須スキルとなります。
営業マンを目指している方は、最低限のマナーを学んで、商談でしっかりと発揮できるように準備をしておきましょう。