ある企業で働きたいと思った時、履歴書の作成をおこなうことがほとんどです。企業側に選ばれるために経歴などをしっかりと記入するのはもちろんですが、その企業で“長く働きたい”ということを伝える場合、どうった書き方をすればよいのでしょうか。
長く勤めたい時に履歴書の志望動機は何て書けばよいか解説。今後就職したい職場で働きたい方は、今記事を参考にしてみてください。
履歴書を提出する企業で長く働きたいという思いがあった場合、どこに記入すべきなのか悩んでしまうかもしれません。学歴や職務経歴、資格の項目は箇条書きが基本であることから、そこでアピールすることはできません。
残るは志望動機と自己PRの項目になりますが、自己PRは希望を伝える場所ではなく、自分の強みをPRする場所。履歴書を出す企業で長く働きたいと思った時、その旨を記入するのは「志望動機」の項目欄になります。
履歴書の志望動機欄は、就職活動や転職をする際にもっとも人事側がチェックする部分ともいわれています。学歴や職歴で同じような人材が応募してきた際、やはり志望動機の内容によって選ばれる側が決まるといっても過言ではないでしょう。
履歴書における志望動機は、アルバイトであれば、「駅から近い」とか「家の近く」、「給与が高かったから」といったシンプルな理由。正社員を目指す場合は、自分の強みとなぜその職場で働きたいか具体的な内容を記載することが求められます。
志望動機においてアルバイト、正社員問わず重要になってくるのは、「どれだけ働きたいか」という希望です。詳しく解説していきましょう。
短期的なアルバイトを募集している場所の場合、条件的に長く働くことは不可能です。働きによって優秀だったことからそのまま継続するといった場合もありますが、この部分は働いてから相手が判断する部分なので志望動機に書く必要はありません。
長期的なアルバイトや正社員を募集している企業に応募する際、その人事側としても「長く定着してくれる人材」を求めていることは間違いありません。
「素晴らしい企業だと考えていますが、ここで3年働いた後、自分自身転職してステップアップしたい」と記入されていてよい印象を与えるのは難しいでしょう。やめる前提、踏み台といったイメージを与えてしまいますし、その企業にとってもいずれ確実にやめる人を正社員として迎えるのはリスクが高過ぎます。
「この場所で長期的に働き続けたい」といったことを志望動機からわかるようにすれば、「自社での貴重な人材になってくれるかもしれない」と、よい印象を与えることができるのです。
長く働きたいことを志望動機に記入するのは、よい印象を与えます。一方でただ長期的に働ける場所を探していたとだけ記入されていると、“仕事が長続きしない人だったのか?”とか“自社でなくてもよいのではないか?”など、ネガティブなイメージを与えてしまう恐れもあります。
長く働きたいことを履歴書の志望欄に書く際、注意したいポイントをまとめてみました。
それぞれ解説していきたいと思います。
履歴書の志望欄に長く勤めたいと記入する場合、そこに自分のスキルが活かせるから…といった旨の内容も記載しておくとよい印象を与えることができます。所有している資格や今までの経験など、前職ではいかす機会がほとんどないため転職したい。
この企業であれば所有する資格に関連する部署があったり、仕事も多いためスキルを生かしながら長期的に働くことができると思ったなどです。
前述に近いイメージかもしれませんが、新しいことにチャレンジできる体制が整っているから…といった理由も長く勤めたいとセットにして喜ばれる書き方です。前職で自分がやりたいことを企画書にまとめたり、直談判しても何もさせてもらえなかった。
この企業であればチャンスさえあれば、どんどん挑戦できる土台が整っており、長期的に刺激を受けながら仕事ができると思った…など、自分がやりたいことができる職場であることを志望動機に入れても問題ありません。
希望する会社の経営理念などに共感しており、その理念のもとで働き続けたい。志望動機に記載する内容としては、シンプルですが人事側に大変よい印象を与える文面です。社会貢献を第一とする…など、その経営理念のもとで自分自身もしっかりと成長していきたい。
“会社を愛することができる”といった内容を、続けたい理由として記入しても問題ないでしょう。
採用する企業側にとって、長く働きたいと思っている人材からの応募は嬉しいものです。だからこそ、相手によりよい印象を与えられるよう、志望動機欄にしっかりとその旨を記入できるようにしましょう。