町内会や会社で行う「防災訓練」の挨拶やスピーチを例文を使ってシーン別に解説

町内会や会社で行う「防災訓練」の挨拶やスピーチを例文を使ってシーン別に解説

学校に通っていた方は、防災訓練の経験が一度はあるのではないでしょうか?防災訓練が行われる際に、必ず開始の挨拶で防災訓練についてお話があります。その防災訓練の挨拶を任された場合、何を話せばいいのか分からないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?

防災訓練のあいさつについて、ポイントや注意点、例文をご紹介いたします。

防災訓練の挨拶とは?

防災訓練の挨拶とは?

防災訓練とは、日本に多い地震や、台風、水害、大雪などの自然災害が起きた際に、どうすればいいのかという事を、実際に動いて確認してみることを言います。

防災マニュアルが存在していても、実際に動いた際に本当にスムーズに行えるか、実践してみないと分からない点があるため、防災訓練はとても重要な訓練といえます。

防災訓練の挨拶のポイントや注意点について

防災訓練の挨拶文を考える前に、ポイントや注意点などをチェックしておきましょう。

長くならないように気を付ける

防災訓練は、訓練がメインとなるため、挨拶の段階で時間を取り過ぎてしまうと、訓練時間が押してしまいます。防災訓練の挨拶は1~2分を目安に考えましょう。

挨拶は開会と閉会の2回ある

防災訓練の挨拶をお願いされた場合、開会と閉会の2回挨拶をしなければいけません。開会の際は今日参加してくれた事に感謝の言葉を伝え、閉会の際は、防災訓練に携わってくれた方々へ感謝の気持ちと今日学んだことのおさらいを簡単にして伝える事が一般的です。

緊張感を持って挨拶をする

実際に災害が起きたとき、自分の身を守る方法を教わるのですから、緊張感を持った挨拶にすると良いです。

危険事項などは、挨拶の際に伝えておく

火災についての防災訓練の場合は、訓練の中に「バケツリレー」や「消火訓練」など、重たい物をもつ訓練が行われる事が一般的です。取り扱い方法を間違えると、けが人が出る恐れのある訓練の場合は、挨拶の際に、あらかじめ「消火器の取り扱い、バケツリレーの注意点などについてきちんと消防士さんのお話を聞く」などの説明を入れておきましょう。

防災訓練の挨拶例文について

防災訓練の挨拶例文について

防災訓練の挨拶例文について、今回は、町内会の防災訓練の場合と会社で行われる防災訓練の挨拶の例文をご紹介いたします。

①町内会の場合

〔例文〕

本日、お集まりいただきました町内会の皆様、おはようございます。そして、ご参加ありがとうございます。訓練を担当致します、○○ ○○と申します。今回の防災訓練の趣旨は、地震(訓練内容)の災害時における対処法や避難経路などの基礎的な事を趣味レーションし、防災意識を高めてもらう為に開催する運びとなりました。訓練後には、質疑応答などの時間も設けております。ケガや事故が無いよう、有意義な訓練を行いましょう。本日はよろしくお願いいたします。

自己紹介の後は、上記のような内容のほか、

◆「備えあれば憂いなしという言葉は聞いたことがありますか?自然災害はいつやってくるかわかりません。そこで、いつやってきても対応できるように事前に準備しておくことが自分の身を守る唯一の方法だと思っています。」

◆「本日の防災訓練は、実際に災害が発生したことを想定し、慌てず適格で、迅速な対応ができる判断力と行動力を身に着けていただくものです。」

など、防災訓練の目的についての言葉を入れる事も良いでしょう。また、訓練中の注意事項がある場合は、お話しておきましょう。

②会社で行う場合

〔例文〕

本日は早朝から、防災訓練にご参加いただき、まことにありがとうございます。本日訓練の担当をしております、○○課の○○ ○○です。自然災害はいつやってくるかわかりません。新聞やネットなどでも何年以内に地震が起こる、など様々な予想のお話が出ているかと思います。それらも予想で確定しているものではありません。いつ起こっても対応できるように、日ごろからの備えが大切です。本日の訓練は、実際に地震が起きたという気持ちで(災害時のノウハウを身に着けていただければと思っております。)参加していただければと思っております。

防災訓練の終わりの挨拶例文について

防災訓練の終わりの挨拶例文について

防災訓練の終わりの挨拶文には、必ず防災訓練に関わっていただいた方々に御礼の言葉を忘れずに入れましょう。

◆本日は防災訓練にご協力いただき、誠にありがとうございました。皆様が真剣に取り組んでいただいたおかげで、1人のケガもなく、無事に訓練を終える事ができました。今日の訓練が、万が一災害が起こった際に活かされますよう、心から願っております。最後に、この日のために準備をして頂いた、消防団の皆様に、御礼を申し上げまして挨拶とさせていただきます。本日はありがとうございました。

◆本日はお忙しい中、避難訓練にご協力いただきまして、誠にありがとうございました。(初めにお話ししたように)災害はいつ起こるか予測ができません。本日の防災訓練の内容を日ごろから意識して行動する事によって、実際災害が起こった際に、被害を減少させることが出来ると考えております。教訓が生かされるよう、そして生かさないといけないような災害がどうか、起きませんよう、願っております。そして、本日の訓練を行うにあたり、準備、運営に携わっていただいた全ての皆様 に心よりお礼申し上げます。ありがとうございました。

緊張感を持った内容や話し方が大切

防災訓練は、自分の身を守る為の大切な学びの時間です。中にはあまり深く考えず「なぜこんなことしないといけないのか?」と疑問に思い、真剣に取り組まない人もいます。そのような人を増やしてしまわない為にも、挨拶の際に緊張感を持った内容と話し方をする事がポイントです。

どんなことを話せばいいかわからないという方は、是非例文を参考にしながら、あいさつ文を考えてみてください!