卒論インタビューの文字起し、まとめ方、質問内容、書き方を例文から執筆する

卒論インタビューの文字起し、まとめ方、質問内容、書き方を例文から執筆する

卒論を作成する際、その中にインタビューを利用して執筆する場合があります。そのテーマによってインタビューの内容は変わってくるものの、そもそもどのように卒論の中にインタビューを取り入ればよいかわからない方も多いでしょう。

卒論におけるインタビューの書き方や例文について解説していきます。卒論でインタビューを掲載する予定のある方は参考にしてみてください。

卒論でのインタビュー内容を決める

卒論でのインタビュー内容を決める
卒論でのインタビュー内容を決める

卒論でインタビューを記載する際、まずそのインタビュー内容を定めておく必要があります。卒論でインタビューをする際、注意したいポイントを下記にまとめました。

  • テーマに則した内容でインタビューする
  • インタビューを取った後のゴールをつくる
  • アンケートテーマであればメールでもよい

それぞれ解説していきましょう。

テーマに則した内容でインタビューする

卒論でインタビューを取る場合、大切になってくるのがしっかりとテーマに則した内容であるか否かです。卒論テーマは人それぞれですが、インタビュー内容を決める際に必要なのがそのテーマに則している内容であることです。

珊瑚礁を守るといったテーマであった場合、その珊瑚礁を守りたいといった内容に適した相手、そして有益なインタビューを得る必要があります。テーマとずれた内容や人だった場合、卒論自体の品質が落ちてしまうので注意したいところです。

インタビューを取った後のゴールを作る

テーマに則したインタビュー内容だったとしても、とにかく長い内容をたっぷりといろいろな人に話してもらった…というのであれば、よい卒論にならない可能性があります。卒論インタビューの内容を決めたということは、おそらくその卒論にはゴールがあるはずです。

スポーツ選手にインタビューする場合

スポーツ選手の寿命が短くなってきていることへの危機感。セカンドキャリアの形成こそ若い頃から学ぶべきである…といったテーマだったとします。ゴールはセカンドキャリアを学ぶ機会を増やすことや、そういった能力の開発ができる機会を増やすべきといったことと仮定しましょう。

インタビューすべきはセカンドキャリアを切り拓いた元アスリートだったり、それを提唱している有識者などになり、卒論における持論をよりブラッシュアップさせたり、確かなものにしてもらう意見をもらうといった意味合いになってきます。

ここで、全く関係ないアスリートにインタビューしたり、スポーツ店の主人に高齢のアスリートが購入する売上ランキングなどを聞いてしまえば卒論の着地点がわからなくなってしまうのは目に見えています。インタビューを卒論で書く上で大切なことは、ゴールを決めること。これを忘れないようにしましょう。

アンケートテーマであればメールでもよい

インタビューというと相手を探し、アポを取り、場所などを設定したりいろいろと面倒といったイメージを抱く方もいます。仮に卒論で欲しいインタビューがアンケート形式であれば、メール回答でも十分利用可能です。

自らアンケートを利用し、空欄などに自由に記述してもらうシステムであっても問題なく卒論のインタビューとして利用できます。参考にしてみてください。

卒論のインタビューの書き方と例文

卒論のインタビューの書き方と例文
卒論のインタビューの書き方と例文

ここからは、卒論のインタビューの書き方と例文について解説していきます。

  • 卒論インタビューの書き方
  • 卒論インタビューの例文

それぞれまとめていきたいと思います。

卒論インタビューの書き方

卒論にインタビューを書く際、基本的には構成を守っていれば問題ありません。卒論のタイトルから始まり、要旨、そして「はじめに」といった形で導入分を作成していきます。実際、卒論のスタイルは自由な部分もあるため、定番の書き方を無視して効果的にインタビューを利用することもできます。

卒論は論文の形式を大きく外すと雑誌などの読み物になってしまうことから、できるだけ決められている様式で作成していった方がよいでしょう。冒頭部分ではインタビューを書く必要はありません。はじめにといった導入文が終わったら、次に調査する内容を記載していきます。

インタビューの概要を記載

インタビューを複数人に取っていた場合、そのインタビューの概要を記載していきましょう。

例文としては、「本稿で紹介するインタビュー協力者はA社の営業部の7名である。営業部の中でもとくに〇〇に興味を持ち、常日頃から持ち歩いている人物を選び、メールでのアンケートインタビューを行った。アンケートインタビューの内容は表1にあるように…」といった形で、インタビューの概要を書き出していきます。

次にインタビューですが、アンケートであれば、A氏、B氏といった形で箇条書きで区分けし、「A氏 あまり普段気にしていなかったが、こういった使い方があると仕事の効率は間違いなく高まると確信できた…」といったニュアンスで作成していくと読みやすくなるでしょう。

複数人にインタビューをしている場合、しっかりと分けて記載することをおすすめします。

卒論インタビューの例文

ここからは、卒論のインタビューにおける例文を紹介します。

「農家が減少していることについて、実際に〇〇で農家を営む〇〇氏に現状を伺った。『少子高齢化の影響と共に、若い人たちが農家を継ぎたくないといった印象が近年続いた。一方で、インターネットを駆使した直営に活路を見出せる今の時代は、遠方から若い人たちが農家に挑戦することが増えており、未来は決して暗いわけでない』。

〇〇氏が考えているのは、従来の農家のあり方ではなくAIを駆使した…」など、卒論の中で効果的にインタビューした相手のコメントを使っていく形です。

アンケートであれば前述した箇条書きで記載する必要がありますし、とくに自分の言葉に直してインタビュー風にしなくてもよいでしょう。

卒論でインタビューを上手に活用しよう

卒論でインタビューを書く上で大切なことは、読みやすく効果的であること。テーマの論点を外していないことです。本記事を参考にしてみてください。