先行研究を書こうといった方もいるでしょう。一般的な論文とは違い先行研究は少し独特な作成方法が求められています。先行研究の書き方がわからずに悩んでいるといった方も多いかもしれません。ここでは、先行研究の書き方や例文を作成していきたいと思います。
先行研究を書きたいと思っている方は、参考にしてみてください。
先行研究とは、どういった意味をもっているのでしょうか。先行研究とは、その名の通り先におこなわれている研究のことですが、ポイントは“自分が書こうと思っているテーマにおける先の研究”といった意味をもっています。
たいやきの論文を書こうと思っている中で、建築の研究は先行研究といった意味では捉えられません。あくまで、研究テーマと同じ研究における先行研究を選ぶ必要があるのです。先行研究を選ぶ際は自らがテーマとしている研究をしっかりと理解する必要があるでしょう。
先行研究は非常に探すことが難しいのですが、今はいろいろな探し方があり比較的容易になってきています。先行研究は、まずインターネットで検索することができます。論文がまとめられている検索サイトが多数存在するので、そこから文字を打ち込んでテーマに則した先行研究を探すようにしましょう。
全ての論文が登録されているわけではなく、さらに有料になっているものがあるので注意が必要です。中には中高生が作成した論文が検索できるネットもあります。中高生が作成した論文といってバカにすることはできず、大人では発見できない視点で作成されていることがあるのです。
図書館でも論文を作成することができます。出版書誌といったデータベースから検索することもできますし、オンラインで図書館オンラインもあるのです。こういったところを利用することで、優れた先行研究を見つけ出すこともできるので、積極的に活用するようにしましょう。
先行研究を見つけることは大切ですが、それをどのように活用するのかが重要になってきます。先行研究を探す意味はテーマをより深く追求するためだったり、あらための持論を展開したり、新たな視点で研究をするためです。
批評といった形で先行研究の素晴らしさや、どこの部分が欠けているなど、そういったことを記載する必要もあるでしょう。そんな先行研究ですがどのように使えばよいのでしょうか。ここでは、先行研究の使い方について解説していきたいと思います。
先行研究を上記で解説したような方法で徹底的に集めましょう。クリティカルに自分の欲しいテーマで作成されている論文を選び出すことも重要ですが、取捨選択をざっくりとしていると思いもよらない情報との出会いを無くしてしまうことがあります。
先行研究をとにかく集めることからはじめましょう。テーマに引っかかっているもの、そして周辺分野の先行研究を利用してもよいでしょう。それらをとにかく集めてから、後でしっかりと取捨選択する方が見逃しなく探し出せるのでおすすめです。
先行研究を探し出した時、なんとなく読んでいてはいけません。とくに問題なのは、自分にはとてもこんな研究はできない…といった形で、落ち込んだり、すごいと思いながら読むことです。その研究に対して尊敬の念を抱くことは問題ないのですが、一方でそれでは盲目的に先行研究を読んでしまうことから、疑いの目を持ちながら読んでいくことが重要になってきます。
Aといった視点で書かれている先行研究があったとしたら、Bといった視点、Cといった視点でもしっかりと確認しながらチェックすることです。ジャーナリズムな気持ちで、どこが抜けているのか、本当にその調査方法で正しかったのかなど、そういった細かい部分をしっかりとチェックする必要があるのです。
先行研究を活用する上で大切なことは、どこがどういった形で解決していないか、という部分です。解決している問題だったりテーマである場合、結果的にその研究を深追いする必要はありません。あまり希有過ぎるテーマだった場合、それが本当ではなかったとしても、そこからどういった部分に追求していくか確認する必要もあるでしょう。
このように、先行研究を選び出した後、疑いの気持ちで読み進め、そして最終的に足りていない部分を今後ほかの研究で補っていくべき。そういったことを記載するために、先行研究を利用するように心がけていきましょう。
相手に伝わりやすい先行研究の書き方や例文をお伝えします。
先行研究の書き方や例文は?先行研究を探し出した後、それを利用した論文を書かなければなりません。なかなか先行研究を書いたことがないといった方にとれば、先行研究を利用した論文を作成するのは困難だと思われてしまうでしょう。
先行研究の書き方は、そこまで難しくありません。鉄板をテーマにした先行研究を書くとした場合、先にこういった研究があり、こういった答えが出ている。本当にそういった答えだけで全てを解決してしまってよいのだろうか…など、肯定しつつ疑問点や足りない部分に言及するといった形です。
次に先行研究における例文について解説していきましょう。「Aといった街の相場価格として、〇〇研究者は〇〇といったことを論文で伝えている。ほかの〇〇研究者なども同じこと会えを出しています。私が考えるにこの土地の相場は〇〇であり…」。こういった形で、先行研究を作成していくと、相手にも伝わりやすいですし、問題点や今までの定説なども伝えることができます。ぜひ、参考にしてみてください。
先行研究を正しく作成するためには、優れた先行研究をしっかりと集めることが必要です。先行研究の論文などを書く機会がある方は、本記事を参考にして挑戦してみてはいかがでしょうか。