建設業関連のお仕事をされている方の中には、安全大会へ出席した経験を持つ方もいるのではないでしょうか。経験者の中から安全大会にて挨拶を任される事もあるでしょう。
安全大会はさまざまな業種の方が集まる重要な会であり、挨拶で失敗するわけにはいきません。安全大会における挨拶について考えていきたいと思います。
安全大会とは、これから始まる大規模工事などに向かって同業者の社員はもちろん、建設に携わる数多くの企業と一緒に行なう「安全を意識した会」です。
現場で働く方々にとって工期を守るとか依頼主の狙った通りの施行をするのは当然ですが、やはり重要なのは安全です。安全意識を意識し、共有する事を目的として開催されています。
近年、定例化していうる傾向もあるため無理矢理な雰囲気となりがちですが、だからこそ安全大会での挨拶はビシっと決めると参加者全員の身が引き締まり、現場の士気が高まるのです。
安全大会の開会の挨拶を任された時、あまり余計な事をプラスして長々話さない方が好印象です。安全大会はかなりの数の業者の方が出席している事もあったり、真夏、真冬に行なわれる事も稀ではありません。
とても寒い日や、とても気温の高い日などに行われた場合、開会の挨拶から長々喋られると後が辛い…という思いを抱かれてしまい嫌われてしまいます。
おすすめは「本日は大変お忙しいなかお集りいただきまして、誠にありがとうございます」とはじめ、安全大会の開催を宣言するという流れで問題ありません。
建設業界に蔓延っている事故数や災害などのデータも簡単に延べ、しっかりと事故をゼロにしようという取り組みをする事を説くのも構いません。そして、最後に皆の力で安全大会を無事終わらせ、安心した現場作業をしようと声掛けをして終わるとベストです。
安全大会では、基本的に開会と閉会の挨拶をする機会が多くなると思います。基本的には、自分の話ではなく安全大会をきっちりと締めるという事をPRするために行なうスピーチです。
ただ終わる事を伝えるだけでは意味がありませんので、いろいろとバランスよく挨拶を組み合せて挨拶を簡潔にまとめましょう。スピーチをする側の簡単な自己紹介は挟んだ方がいいでしょう。
「○○建設の○○です」という感じで始まり、その後安全大会への慰労の言葉と成功を祈る事、閉会の宣言、エイエイオーといったかけ声も加えるとよいでしょう。
安全大会での挨拶をするスピーチをする際、盛り込んでおくと好印象な部分をお伝えします。安全週間や会社独自のスローガン、安全標語を唱和するという流れです。
これらは、安全宣言において一致団結を意味するところであり、大きな声で参加者是認に唱和を促す事で一体感を生み出す事ができます。
例えば、「指差し確認!皆で守る安全ルール!」など、こういったかけ声などを唱和するために作っておくと士気が高まる傾向があるので、予め募集して用意しておく事をおすすめします。
かけ声などを作り、代表者から始まる唱和をしてそれ繰り返す事で、参加者の脳裏にこの言葉がよぎります。意識を植えつけるという意味でも重要な安全大会の挨拶のスピーチになるのではないでしょうか。
スローガンは社員から募集したり、一般から募集されたものを使用しましょう。決して、スピーチの最中に適当に考えついたものを強制しないでください。
建設業の安全大会で司会を任された際、今回の建設における内容、工事を行う際注意すべき近隣の状況、安全管理体制、工程表などさまざまな資料に沿ってその会を進めていく必要があります。
災害防止重点事項や搬入ルール、喫煙所、緊急連絡網、提出書類などもあり、責任者として出席した際や、司会者は資料に沿ってさまざまな進行を行なうので必ず全て目を通しておきましょう。
閉会の挨拶の際、使用した資料の内容で特に印象深かった部分をスピーチする事になりますので、忘れていた、知らないなどまごまごしない事をおすすめします。
それぞれ企業のカラーがあると思うので一概にはいえませんが、安全大会によっては乾杯の音頭を司会が取る事があるため、その流れについても予め知っておいた方がスムーズです。
一般的に「今回は安全大会にご出席いただき誠にありがとうございます」から始めます。感謝の挨拶からスタートし、「多大なる理解や支援、厚く御礼申し上げます」という御礼を言いましょう。
安全大会をきっかけに安全への意識や水準が上がるように一同力を合わせようというイメージを伝え、最後に「ご発展と御健勝を心から祈念いたしまして」などと流して乾杯の音頭を取りましょう。
忘年会や懇親会などとは違い、安全大会は多くの人たちが集うオフィシャルな場のため真面目に滞りなく進める必要があります。安全大会の挨拶を成功させていきましょう。