通夜や葬儀で参列者が故人へお悔やみの気持ち、遺族への気配りとして香典を手渡すことは日本の風習ですが、香典を頂いた場合、そのお返しが必要となります。
そのため誰からどれくらいの金額を頂いたのかを把握して情報管理をしておく必要があります。後にトラブルにならない様にもきちんと管理をしておかないといけません。
香典帳について作成方法や注意点などをご紹介いたしますので是非参考にしてください。
香典帳とは、通夜や葬儀で「香典」を貰った際に「誰から」「いくら頂いたのか」「その方の連絡先」を記載し管理する物です。これを残しておく事で香典返しや金額の管理をスムーズに行う事ができます。
家族葬でない場合、通夜や葬儀には親族や友人、会社の仲間など様々な方が参列します。多くの方が参列する場合は特に香典帳を付けて無いと、香典返し先が分からなくなってしまい香典を頂いた方に香典返しができなかったという事になってしまいます。
通常香典を頂いた方に法事などの案内を送ります。その際に香典帳がないと送付先が分からなくなってしまいます。
多くは香典の金額を目安に香典返しの金額を決定します。目安の参考になるよう、記入する際は間違いのないように気を付けましょう。
香典帳の自作は可能です。香典帳は文房具屋さんや100円均一など手書きで記入できる香典帳が販売されていますが、近年ではPCで作成・入力し「あいうえお順」に並べ替えをしたり、合計金額を自動計算にし、より管理をしやすくしている方もいらっしゃいます。
名前をフルネームで記載してもらいます。この時「ふりがな」を付けてもらうと後々便利ですよ。
住所や電話番号は香典返しや法事の案内をする際に必要となる情報です。必ず記入しましょう。
多くの場合、頂いた香典の金額によって香典返しの内容が決められます。頂いた金額がわからなくなってしまうと、失礼にもあたります。頂いた金額の記入は漏れのない様きちんと残しておきましょう。
弔慰金を頂いた場合、なぜもらったのか、誰からいくら頂いたのかを詳しく残しておく必要があります。
供花や弔電を頂く場合があります。挨拶状を送る際に頂いたお礼を記載する必要があるので、供花・弔電を頂いた方の備考欄などに記載をしておく必要があります。
友人や会社の同僚など、故人との関係性がこちらで把握できていない方も参列する場合があります。どういった関係性なのかが分からないと香典返しの際などに悩んでしまう事がありますので、念のために入力しておきましょう。
PCが万が一故障してしまった場合でもデータを復元できるようにUSBにもデータをコピーしておきましょう。
夫婦で参列した場合、どのように記帳すればいいのかわからないという方がいらっしゃいます。氏名について…「夫はフルネーム」「妻は下の名前」のみの記載で構いません。別性となっている場合は、共にフルネームでの記載が必要です。
住所について…夫の住所を記載しましょう。妻は記入する必要はありません。この時、香典返しは一つにして夫のフルネーム、妻の名前を宛名に記入し送るようにしましょう。
故人との付き合いがあるが、ある理由で代理の方が出向く場合もあります。その場合は氏名や連絡先などは代理を依頼した方のものを記入します。名前の後ろなどに(代)など、代理と分かる様なメモをします。
夫の代理として妻が参列する場合は、夫の名前を書いて(内)と記載しておきましょう。
団体で香典を頂いた場合は、氏名欄に団体名を記入するようにしましょう。
会社の同僚や代表取締役の方がいらっしゃった場合は、必ず会社名と役職を備考などに記入しておく必要があります。
最近では、香典返しを通夜や告別式で直接渡すケースがあるので、その場合は渡した方に必ずチェックを入れておきましょう。チェックをせずに渡してしまうと香典返しが二重になってしまったり、香典返しをしなかったという事にもなってしまいますので気を付けましょう。
手書きで作成する場合は、会計をする係の方にわかりやすく伝えるためにも、綺麗な字で記入する必要があります。
芳名帳は香典帳と違い、香典の有無関係なく、参列していただいた方の名前を記載してもらうためのものです。芳名帳は参列した方に記入してもらい、香典帳は会計係が記入していきます。
香典帳は残る限りずっと残しておいた方が後々便利です。先祖代々の香典帳を残している方もいらっしゃいます。香典帳は個人情報ですので保管方法には気を付けましょう。
その方とのお付き合いや地域の風習などにもよりますが、基本的には半額をお返しします。又、香典返しを通夜や告別式の際にする場合、後に高額な香典を頂いた方にお返しする場合もあります。
何が喜ばれるかわからない方は、カタログギフトや商品券をお返しとしてお渡しすると、それぞれ好きなものを選べると好評です。
通常、通夜やお葬式は急に行われるため、自作する時間がない場合がほとんどです。自分で作るには時間がかかりそう、難しそうと感じる方は、無料でダウンロードが出来るテンプレート・ひな形サイトで簡単にダウンロードできます。