卒論を作成する際、専門家やその論文の内容、研究内容に何らかの付加価値を与えるためにインタビューを掲載する必要が出てくるでしょう。そもそも卒論のインタビューを作成する際、どんな内容でインタビューすればよいのか悩んでしまう方も多いといいます。
卒論におけるインタビューの内容について解説しますので、卒論インタビューの内容で困っている方は参考にしてみてください。
卒論のインタビューの内容を定める前に、まず卒論のテーマを明確化していく必要があるでしょう。卒論で何を書きたいのか明確でない場合、どうしてもインタビュー内容を決めていくことは困難です。
自分がしっかりと書きたい内容を理解した上で、相手にインタビューを求めるところからスタートしていきましょう。
卒論でインタビューを利用する際、その内容の決め方について解説していきます。
根本的な部分になりますが、そもそも卒論にインタビューが必要なのか考えてみましょう。周囲の友人や知人、また過去の卒論にインタビューが掲載されていることが多かったため、それを入れないといけない…。そう考えてるとしたら、逆にインタビューを入れることによりおかしな論文になってしまうことがあるので要注意です。
インタビューを入れるということは、何かしら他人の意見に意味があり、卒論の内容をより洗練させる可能性があるといった場合に必要になります。自分の持論を掲げた上でそれに則したコメントをもらう必要があったり、逆説として利用するといった内容にしたり、そういった使い方によってもかなり内容が変わってきます。
卒論にインタビューが必要なのか、否か。その部分を考えてから進めていくことが必要になります。
卒論のテーマによっては、インタビューする相手でその発言の重みが変わってくることがあります。飲食業界の未来を考える際、現在の状況と未来に予測できるデータを算出する必要が出てきます。
テーマによっては全くインタビュー相手が変わることがわかります。未来の飲食業界が盛り上がる要素があるとすれば、AI技術といった想定があったとします。AI技術に詳しい専門家などにインタビューを決行し、飲食業にどういったAIが組み込まれるのか、その予想などを立ててもらうことになるでしょう。
若者のお酒離れに関して今後居酒屋などの未来が厳しいといったテーマであれば、周囲の知人や大学生などにインタビューをしたり、若い方をターゲットに該当インタビューをするといった手法になります。
卒論のテーマとその内容によってもインタビューする相手が変わるため、そこを間違えないようにしたいところです。
卒論にインタビューを利用する際、上記で解説しているように内容に沿った相手を選び、そのテーマにあったコメントなどを貰う必要があります。インタビュー相手の中には自由に何時間も喋る方もいますし、全く喋ってもらえないなど、いろいろなパターンの人がいるでしょう。インタビューする相手の人選も大切です。
テーマからズレてしまうインタビューになってしまったり、意味のないインタビューとなってしまうことも考えられるため注意が必要です。当然、相手のインタビューから想像を膨らませて持論を展開する必要もありますが、予め卒論のゴールを決めてしまうとインタビュー内容が決めやすくなります。
上記で解説したことを踏まえてインタビュー内容の作成方法を解説していきます。
日本人はマグロを食べなくなっているのか…といったようなテーマを掲げた際、持論として「日本にはマグロだけでなく多くのネタがあり、マグロ一択といった時代は無くなる」といった結論に持っていきたいとします。
インタビューをする相手はまぐろ問屋だったり水産系の博士だったり、いろいろな人が考えられます。インタビュー内容の基本姿勢として、「マグロを日本人が食べなくなってきているが、その理由はどこにあるか?」といった部分を軸にしてインタビューをする、といった形です。
データ上で正しいといった裏付けがあってのインタビューですので、思い込みではいけません。
仮にまぐろ専門店の店長にインタビューをする際、「マグロについての思い」などをインタビュー内容にしてしまうと、卒論のテーマから大きく外れます。
卒論のテーマはマグロがあまり近頃食べられていないといったものなのに、なぜか店長のマグロとの出会い、さらにお店のイチオシのマグロの刺身盛り合わせなど、そういった話になってしまうとインタビューが無駄になってしまいます。
卒論の中には、まぐろ専門店〇〇の刺身は絶品であり、大将の思いが詰め込まれている。大将は幼少期…ということが記載されていたら、論文としてはかなり意味が分からない展開になってしまいます。
マグロ専門店の売上推移や日本人ではなく外国人観光客の需要が高いなど、テーマに則したインタビュー内容にしなければなりません。
情報を上手に取り入れることができればよいですが、論文を書き慣れていないとかプロフェッショナルな人でない限り、これら情報を有効活用するのは難しいでしょう。
テーマとゴールがしっかりと決まっていれば、おのずとインタビュー内容は出てくるはずです。
卒論はいやいややるのか、チャンスと思って楽しむのか、その気持ちだけで出来映えが大きく変わります。インタビュー内容を的確なものにし、質の高い卒論を作成してみてはいかがでしょうか。